技術職
26 年卒
男性
- 静岡大学
面接情報
一次面接
基本情報
場所 | 対面(オフィス)+WEB(面接官の一人がWEB参加) |
時間 | 30分 |
社員数 | 2人 |
学生数 | 1人 |
結果通知方法 | 電話 |
質問内容・回答
①自己紹介をお願いします。
〇〇大学〇〇学科の〇〇〇〇と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
②あなたが学生時代に興味を持って挑戦したことを教えてください。
私が学生時代に挑戦したことは大学の自治寮の運営です。
200名規模の自治寮に所属していて、その寮の寮長として半年ほど寮の運営に関わりました。大学の部活やサークルとは異なり、多くの人が生活する場所での業務は幅広く、衛生面の管理から寮内のイベントの企画まで様々でした。
その中でも一番記憶に残っているのが、寮内のインターネット環境の改善です。コロナ渦で大学の授業がオンデマンド形式に変わったときに、寮のWi-Fi設備はかなり悪く、20名が1つのルーターを使用して授業を受講しておりました。
そういった状況を改善するべく、ルーターを各居室に配分するという案が寮生から上がったのですが、費用がかかることやルーターを増やしても回線環境がよくなるか不透明であることなどを業者と協議し、結果として各階に回線のハブを設置することで回線環境を向上させました。ルーターを設置するという意見には、背景に回線が悪いという原因があり、相手の話を丸呑みしていたら問題は解決できていなかったと思います。
この経験から、人の話を聞きながら相手の考えの本質を考えることの重要さを学びました。
【深掘質問】
寮の運営は他にも仕事があるとのことですが、簡単にでいいので他に何をしたのか聞きたいです。
【深堀質問回答】
新入寮生の新歓イベントを行うにあたって、コロナに配慮しながらイベントを成功させるために、居室に人数制限をかけたり、Zoomを活用したりしながらイベントを行いました。
③〇〇さんの大学の研究室での研究内容を教えてください
私は核融合炉におけるWLa2O3の材料特性について研究を行っております。
核融合炉は次世代の発電技術として世界中で研究が行われており、その中でも私の研究室では核融合を行う箱の壁について研究しております。壁に必要な特性として、「壊れない」「放射線を通さない」「水素を取り込む」などがあげられており、タングステンWがその材料として注目されています。
ただ、タングステン単体だと、高温域で水素を透過してしまったり、壊変しやすくなったりするので様々なタングステン合金が研究の対象となっており、私の研究テーマであるWLa2O3もその一つです。WLa2O3はW単体と比較して、高温域での耐久性が高く、酸素を含んでいるため核融合反応で放出される水素を取り込み再利用できる可能性があります。なので、実験によって水素イオンを照射してどれくらいの水素吸着があるのかや、鉄イオンを照射して傷がどれくらいつくのかなどを実験しております。
【深掘質問】
その実験の難しい所を教えてください。
【深堀質問回答】
一番難しいと思う部分は実験の条件づけです。
放射線を扱う実験であり、少しの条件変化で結果が大きく変わっていきます。温度を50℃変えるだけで水素を透過し始めることや、表面の少しの傷で水素吸着率が変わること等、実験作業の精密さが求められます。
④大学で学んできたことをどのように東京電力で生かしていけると思いますか。
私は大学で人の話を理解して聞く傾聴力や、協力して仕事をする協調力、諦めずに物事を進めていく力などを得ることができました。
原子力発電所での作業は一人で行うことは無く、チーム単位で協力し確認しあって行うものだと考えております。そのような仕事では、一人で考えを完結させて行動することは、大きな事故の原因になる可能性につながると思います。チームで考えや認識を共有し行動することが重要であり、私が学んできた傾聴力や協調性は大いに生かせると考えます。
また、福島で行われている原子力発電所の廃炉作業は世界でも類を見ない、難易度が高い業務であり、東京電力が必ずやり遂げなければならない仕事でもあると考えます。私は大学を留年しており、卒業をあきらめるか真剣に悩んだ時期もありましたが、自分のやりたいことや将来の目標を見つめ直し再び学び直すことにした経験があります。
この経験は、困難な問題にぶつかっても諦めず最後まで仕事をやり通す力が身についたと考えており、福島の復興事業においても非常に重要な力であると思います。
⑤最後に東京電力という仕事は倫理観がとても重要です。難しいかもしれませんが、あなたはこの倫理観についてどうお考えですか。
東京電力は社会を支えるインフラを担う仕事であること、原子力発電所などは絶対にミスが許されないことなどから邪な考えによる事故は絶対に防がなけらばならないという意味で、倫理観がとても重要であると考えます。
私の大学には放射線実験棟という建物があり、入るには特別な許可が必要で外部には持ち出せない放射性試料が保存されております。これらが引き起こす事故を防ぐために個人の倫理観は非常に重要でありながら、私自身は限界もあると考えます。個人だけでは防げなかったり隠してしまったりするミスが起こったときに、周囲との関係性によってそれらを防ぐことが重要だと考えます。
倫理観は個人が持つべき重要な考えでもありながら、さらに周囲との協調性も同じように重要だと思います。
⑥【逆質問】原子力発電所の付近は雪国で、冬は寒いと思いますが、東京電力さんの社宅などは生活環境はどのようになっていますか
非常に良いです
面接詳細情報
面接官の社員の特徴 | ①人事、男性、30代、スーツでした。:対面参加です。 ②技術、男性、30代、作業服でした。:WEB参加でした。 |
面接官の印象 | 優しい雰囲気でした。 |
学生の服装 | スーツです。 |
面接の雰囲気 | ・優しい雰囲気でこちらのことを知ろうという気持ちが伝わりました。 ・原子力部門への興味があると記載していたので、そこに関して強く興味を持っていただきました。 ・倫理観に関しての質問があったが、一度福島による事故を経験している会社であり、これからどのように事故を防ぐかという考えを聞こうとする意識を感じました。 |
評価されたと感じたポイント | ・自分の研究内容が電力会社とマッチしていることです。 ・研究内容も相まって、原子力発電所への抵抗が少ないことです。 ・質問への受け答えがある程度スムーズだったことです。 |
対策やアドバイス | ・自分は原子力発電所に見学に行く機会があり、仕事内容を発電所の方に聞いておくと良いです。 ・職種にもよるが自分の経験とマッチしていると次のステップに進みやすいと思います。 ・途中で話が詰まっても、自分の考えを整理して結論まで話すことです。 |