ソフトバンクバリューに当てはまるエピソード
選んだソフトバンクバリュー:挑戦と執念
美容院で受付として働く中で、自分以外が全員正社員という環境を「社会人としての自分を経験できる場」と捉え【挑戦心】を持って行動した。特に、受付時に伺ったお客様のご要望やお客様のご様子を美容師やアシスタントに伝える手段が「口伝え」であることに問題意識を持ち、解決に挑んだ。
私の職場は多忙な大型店で、美容師ごとに担当のアシスタントがいるわけではなくその時の状況に応じて、手が空いているアシスタントがドライヤーやカラー剤の塗布を行う業態であった。そのため全員に情報が的確に行き届かなければならない状況であった。スタッフの人数が多く、常に忙しい状況に対して、口頭伝達という手段は伝え漏れや失念のリスクがあり、非効率で適していないと考え、ツールを用いた問題解決を検討した。
インカムを通じた情報伝達など、次々と新たな施策に取り組んだが、最終的にはタブレット端末のアプリを用いた情報伝達を提案した。アプリは10種類以上試行を重ね、その度にヒアリングを行い、美容師のこだわりと両立できるものが見つかるまで挑戦を続けた。
導入後、お客様の満足度向上に繋がり「細やかな気遣いが素晴らしい」という口コミを多く頂き、導入前は口コミでの気遣いへの言及は3割であったが今は6割になった。また導入前と比べて新規のお客様のリピート率を22%向上させることができた。私の【挑戦心と執念】がこの問題解決を可能にした。
入社してやりたいこと
【異文化によるコミュニケーションエラーをなくす挑戦】
人々が「留学をしたい」「海外で働きたい」など新たなチャレンジをしたいと思う時、言語学習などの努力で解決しやすいものに比べて、「異文化理解」というものはハードルの高い壁となっているのではないかと考えた。中学生の時に留学した際、異なるルーツを持ったクラスメイトが相槌をせずにこちらの話を聞くことが多く「怒っているのではないか」「英語が分かりにくかったのではないか」と不安感を持ち、交流に怖気付いた。後から本や論文でそれは文化の違いによるものだと知り、あの時知っていればもっと積極的にコミュニケーションが取れたと後悔した。人工知能で客の通話音声を穏やかなトーンに変換する技術の事業化を目指す取り組みのようにAIでのソリューションを多く持つ貴社で、コミュニケーションエラーをなくす挑戦がしたい。
その実現のために現在までに取り組んでいることは【語彙意味論の研究】である。普段何気なく使う言葉に問いを投げかけ、言葉の奥にある思想や文化を考察する「語彙意味論」の分野に力を入れている。具体例は「She has brown eyes」という文を「彼女は茶色い目を持っている」とは訳さないのはなぜかというものだ。このように言葉を紐解くことで、その言語を使用される地域が大切にしてきたことが見えてくる。この学問から、自分の解釈を疑う批判的思考力・1点からではなく多角的にものを見る力を身に付けた。異言語や異文化により多く触れてきた自分だからこそ身につけた力で、この課題にチャレンジしたい。