26年卒
男性
- 創価大学
ES情報
関心を持った理由や学んだこと、サイボウズの製品がどのように社会に影響を与えられるか具体的にご記入ください。(字数制限なし)
Fast Fitness Japan がITの専門知識を用いず、かつ低コストで全社的な業務改善を実現したことに関心を覚えた。この事例は日本における「労働人口減少」「中小企業の生産性の低さ」「DXの遅れ」という課題をkintoneが包括的に解決していると考えたからである。日本が抱える最大の課題は「労働人口減少」であり、これに伴いIT人材も不足している状況がある。また、中小企業庁の調査によれば、労働生産性の面で大企業と中小企業の間には1.5倍から2倍の差があり、資金不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れがその一因とされている。中小企業はIT人材を確保することが難しく、またITシステム導入のための資金的余裕も乏しいため、こうした条件下での効率化は非常に困難である。このような背景を持つ日本社会において、Fast Fitness Japan が行ったkintone導入の取り組みは非常に有益な事例だと感じる。契約書管理のシステム構築をきっかけに、店舗管理、取締役会議の記録管理、トラブル報告書管理など、多様な業務に対応するアプリが次々と自社内で開発され、導入後わずか4ヶ月で90個ものアプリが稼働している点は、kintoneの操作性や柔軟性、低コストでの導入が中小企業にとって大きな価値を持つことを証明している。また、業務フローが整理・可視化されたことで、日常業務の負担が軽減され、たとえば雇用契約更新業務が数時間から数分に短縮されるなど、労働力不足が課題となる中での効率化に大きく貢献している。自身もこの事例に親近感を覚えた理由は、父が中小企業の役員を務め、ITシステムの管理を一人で担っているためだ。父の企業ではクラウドへの移行が必要であるものの、資金やIT人材の不足、そして時間的な制約からなかなか推進が進んでいない。こうした実情を見ているからこそ、kintoneの「IT知識がなくてもシステムを構築できる柔軟性」と「低コストで導入できる特長」が、特に日本の中小企業にとって重要なソリューションであると感じている。また、単なる業務改善ツールにとどまらず、日本の中小企業が抱える「労働力不足」「生産性の低さ」「DXの遅れ」といった課題に対して効果的な解決策を提供する製品である。さらに、IT人材の不足に直面する企業が少ないリソースでDXを進められるという点で、社会全体に与える影響も大きいと考えられる。kintoneは日本社会の課題解決に大きく寄与し、同様の課題を抱える世界各国の中小企業にも波及効果をもたらす存在であると確信している。
選択した職種で働くことを志望する理由と実現したいことを教えてください。
私の将来的目標は、「あまり働かなくてもいい社会」を実現することである。怠惰を意味するのではなく、限られた時間内でより高い付加価値を生み出せる社会を目指している。幼少期から、父親を通して日本の「働く」という姿を見てきたが、ポジティブなものではなかった。また、留学中に初めて聞いた日本語が「過労死」だった衝撃は今でも忘れない。日本の「働く」という概念が国内外からネガティブに捉えられている現状を実感した。さらに、多くの学生が働くことに対してマイナスなイメージを持っており、これは日本社会において改善が必要な課題であると感じている。しかし、現在の日本は労働人口の減少や生産性の低さ、DX推進の遅れといった課題に直面しており、これまで以上に労働負担が増える可能性がある。特に中小企業では、IT人材や資金の不足が原因でDX化が進まず、さらなる生産性向上が求められている。だからこそ、私はこうした問題を解決し、「働きやすい社会」を実現する仕事に人生をかけたいと考えている。多くの業務プロセスを改善し、労働に余裕を作ることができれば、今まで以上に創造的な価値を生み出せる。また、労働環境での余裕は人の心に余裕を持たせ、それが他者への優しさ、チームワークにも繋がると私は考えている。貴社のサービスには、低コストで柔軟性が高く、ITの専門知識がない企業でも業務改善を可能にするという特長があり、特に中小企業にとって大きな価値がある。製品を広めることで、こうした中小企業の生産性向上に貢献し、「あまり働かなくてもいい社会」の実現に近づけると確信している。そのため、製品導入後にサポートを行い、中小企業の変革を後押しできる職種を志望している。具体的にはカスタマーサポートやシステムコンサルティングに強い関心がある。優れた製品であっても、その特性を十分に理解し、可能性を最大化してこそ企業の成功に貢献できる。また、ストック型ビジネスにおいてサービスの継続率は非常に重要であり、カスタマーサポートを含むポストセールスは貴社における生命線の一つであると考えている。