学生生活において、もっとも力を入れて取り組んだ学問・研究テーマは何ですか。
私が力を入れて取り組んでいるのは、生体材料を活用したデバイスや触媒の開発です。特に、生体膜を用いたバイオセンサーの研究に関心を持ち、研究室配属に向けて知識と技術の習得に努めています。
学生生活において、もっとも情熱を注いで取り組んだことはなんですか。
※大学時代に限定せずに記入いただいても構いません。
結婚式場でのアルバイトにおいて、顧客満足度向上と食品ロス削減を目指し、サービス改善に取り組みました。大学3年生から毎週土日に勤務し、80回以上の結婚式のサービスに携わってきました。業務では、宴会場でのサービスからクローズ作業に加え、新郎新婦やご親族のサポートも担当しました。加えて、日々の業務だけでなく、ミーティングを通じてサービス改善案を提案し、実際の運用に反映させることで、顧客満足度の向上とフードロスの削減を実現しました。この経験を通じて、相手のニーズを的確に捉え、改善を重ねる姿勢を養いました。
その取り組みについて、
1)自分がやり遂げたこと
2)自分なりのチャレンジや工夫・こだわり
3)何を感じ、何を学んだか
4)今後それをどう活かしたいか を記入してください。
結婚式の披露宴において、食品ロス削減と顧客満足度向上を目的に、料理提供の順番と数量の改善に取り組みました。働く中で、女性のお客様や新郎新婦の親御様には食が細い方や緊張されている方が多く、メインディッシュを十分に楽しめないケースがあると感じました。従来はポタージュスープ提供時にパンを2つ配膳していましたが、提供量が適切でない可能性があると考えました。実際に、パンを2つとも残す方がいる一方、おかわりを希望する方も一定数いました。そこで、パンの提供タイミングと数量を見直し、ポタージュスープ提供時には1つのみ配膳し、おかわり希望者には後のタイミングで揚げたてのパンを提供する方法を提案しました。これにより、食品ロスを減らすと同時に、より美味しい状態で提供できるようになり、おかわり希望者にも効率的に配分できるようになりました。この改善を実現するために、サービススタッフだけでなくキッチンスタッフとも連携し、試行錯誤を重ねました。その中で、細かい工夫が大きな成果を生むことを実感し、関係部署と連携しながら改善策を実行する重要性を学びました。この経験を活かし、生産技術職として現場の声を的確に捉え、製造現場と設計・開発部門をつなぐ役割を担いたいと考えています。Hondaの「見たり、聞いたり、試したり」の精神に共感しており、実験・検証を重ねながら、高品質で効率的な製造プロセスを構築する技術者を目指します。また、部署間の調整を通じて実現可能な改善策を導き出し、Hondaのモノづくりに貢献していきたいと考えています。
あなたが仕事をする上で大切にしたいこと(価値観、想いなど)を記入してください。
私が仕事をする上で大切にしたいことは、社会に不可欠な製品の開発・製造を通じて、人々の生活を豊かにすることです。特に、自動車産業は国内外で大きな影響力を持ち、今後も成長が期待される分野であると考えています。その中でも、Hondaは多岐にわたる事業展開や独自の技術力を持ち、社員一人ひとりの挑戦を尊重する企業文化が魅力です。私は、革新的な技術開発と現場での試行錯誤を重ねながら、世界一を目指すHondaの一員として、新たな価値を生み出し続ける仕事をしたいと考えています。
上記の大切にしたいことを踏まえ、Hondaで何を成し遂げたいか記入してください。
私は、自動車業界の環境負荷低減に貢献するため、「塗装ゼロの自動車」の実現を目指しています。現在、貴社の塗装工程では電着塗装やスプレー塗装が採用され、高品質な車両が生産されています。しかし、スプレー塗装は塗着効率が50~70%程度と低く、多くの塗料が無駄になり、VOCの排出や産業廃棄物の増加といった環境負荷の要因となっています。そこで、外装パーツを着色樹脂製にすることで塗装工程を完全に排除し、環境と経済の両面で持続可能な自動車製造を実現したいと考えています。このアプローチにより、VOC排出ゼロ、大気汚染の抑制、塗装廃液処理の不要化、産業廃棄物の削減が可能となります。また、塗装工程の省略による生産時間とコスト削減に加え、樹脂の軽量性により電動車の航続距離延長にも貢献できます。しかし、鉄鋼と比較すると、樹脂は剛性や耐候性に課題があり、高強度化や耐久性向上が必要です。そこで、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)にCNF(セルロースナノファイバー)を添加することで、強度、衝撃強度、疲労寿命を向上させ、さらなる軽量化と耐久性の向上が実現できるのではないかと考えます。この実現には、コストや材料開発の課題もありますが、 Hondaは年齢や立場に関わらず挑戦できる文化を持ち、革新的なアイデアを形にする環境が整っています。その中で、私は材料工学の知識を活かし、材料開発と生産プロセスの両面からこのアイデアを推進し、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。