記事更新日:2024.09.28
大和証券の選考通過したESを大公開!書き方と面接のポイントを解説

はじめに

日本を代表する証券会社である大和証券。

本記事では、大和証券の内定者が作成したエントリーシートを公開しています。


大和証券は、大手証券会社として、野村證券、三菱UFJ証券、SMBC日興証券、みずほ証券とともに業界を牽引しており、非常に高い知名度を誇っているのです。

証券会社は、クライアントに株式情報を提供したり、有価証券の売買を行ったりすることをメインの事業としています。

また、クライアントにより最新の情報を届けられるように、市場をリサーチすることも大きな仕事のひとつです。

証券会社が取り扱う金額は大きく、緊張感と責任感が求められるでしょう。

このように、事業規模が大きく、多くの人々の経済活動に関わることができるので、就活生に高い人気を誇っています。


エントリーシートをはじめ、各選考の難易度は高いので内定を獲得するためには、しっかりと対策を行う必要があるでしょう。

この記事は、内定者のエントリーシートについて独自に調査を行い、記事を作成しています。

編集者の視点からエントリーシート作成のポイントを解説していますので、大和証券の選考に臨まれる方は、ぜひチェックしてください。


【参照ページ】

大和証券の事業領域
証券会社勤務の仕事内容|マナビジョン

大和証券の頻出質問事項


出典元: 会社情報 | 会社案内 | 大和証券

大和証券でよく問われる質問事項は以下の通りです。


  • 志望理由
  • ・現在のご自身を形成する上での重要な経験について、経験の内容の詳細、またその経験が今のあなたの考え方や行動にどのように繋がっているのか

質問としてはオーソドックスな内容で、志望動機とこれまでの経験について記載するスタイルです。

エントリーシートを作成する際は、「結論ファースト」で記載することを意識してください。

エントリーシートを作成する流れとしては、以下の流れを参考にしてください。


【エントリーシート作成の流れ】

  • ・最初に結論を記載する
  • ・そのような結論を提示した理由を書く
  • ・結論の根拠となるエピソードを提示する
  • ・再び結論を強調する


このような構成で作成する方法を「PREP法」と呼びます。

「PREP法」を用いると、論理的な文章を作成することができるのでおすすめです。

これからエントリーシートを作成する就活生は参考にしてください。


 大和証券の内定者エントリーシート一覧

ここからは、大和証券内定者のエントリーシートを紹介していきます。

これからエントリーシートを作成する就活生は参考にしてください。

志望理由

私は貴社の社員が一体となり、グループ全体で物事に挑戦していくという組織文化に魅力を感じました。


このようにチームワークを大切にしていく中で社会貢献できる貴社にて、私自身も一員として携わりたいと強く感じました。

高い専門性を身に付け、様々なステークホルダーに寄り添い、課題を解決していけるような存在になりたいと考えています。

お客様の顕在的なニーズだけでなく、潜在的なニーズにより注目し、常に満足いただけるように貴社でスキルを身に付けたいと思っております。

そして将来的にグローバルに活躍できる存在の第一線となれるよう日々努力することを怠ることなく努めてまいります。


お客様の高い満足度に貢献でき、日本経済の持続的発展を支え、高い専門性スキルを日々学ぶことができるのは貴社しかないと強く感じたため、私は貴社を志望いたしました。 


現在のご自身を形成する上での重要な経験について、経験の内容の詳細、またその経験が今のあなたの考え方や行動にどのように繋がっているのかを、自由にご記入ください。(2000字)

私の自己形成において重要であった経験は大きく分けて三つあります。


一つ目は中学生時代に所属していた部活動の経験です。

私は中学時代にバレーボール部の部長を務めていました。

部長となりリーダーとして集団組織を引っ張っていく存在になれるように部長に就任した日からリーダーの在り方について自分なりに考えてきました。


新体制として新たにスタートを切るとなった時に部員内で意見の食い違いによる揉め事が起きてしまったのです。

そのとき部長としてどうすれば良いのかを考えました。

そこで私は一人ひとりと面談し、意見をまとめ、その後ミーティングを開き意見を共有化したのです。

その結果、揉め事は解消され、部全体として同じ目標を共有することができ、統制のとれたチームへと近づきました。

その結果、区大会では優勝を飾ることが出来たのです。


この困難を乗り越えた経験を通して、私はリーダーとして視野を広く持ち、状況を瞬時に判断し、その状況に応じて対応策を考え、実際にそれを行動へと移すことの重要性を身に付けることが出来たと思います。

また積極的に取り組む姿勢やコミュニケーションの大切さを身に染みて感じることが出来た機会でもありました。

物事の中心になった時は、このようなことを意識できるようになった経験であったと思います。


二つ目はゼミ活動のグループでの研究経験です。

私は学生時代、会計の分野に興味を抱き、監査論のゼミに所属していました。

そこで私のグループは、「監査における認知バイアスの影響の実証実験」に取り組みました。

実験内容を一から考え、バイアスが生じ得る監査に関連する質問を設定し有意な結果が生じることで監査においてバイアスは少なくとも生じるという結論を導こうとしました。

そのため質問内容には特にこだわり、試行錯誤を繰り返したのです。

心理学の面が強くなってしまわないように設定するのが難しく、とても大変な作業でした。


試行錯誤を繰り返した結果、実際に「売掛金300万円のうち80%を回収した場合」と「売掛金300万円のうち20%は回収できず貸倒損失として処理した場合」において「監査計画を見直す必要の有無の回答に違いが生じるか」などといった質問を設定し、実験を行いました。

結果として、前者の方が後者に比べ監査計画を見直す必要性は低いという数値に左右されたバイアスが生じている結果が得られ、結論を導くことができました。


他にもゼミにおける研究では「監査における実証手続のAIの代替割合」についての研究も行ってきました。

この研究においても代替割合をどのように根拠を提示して導き出すかという部分は難しく、特にその部分に焦点をあてて取り組みました。

手続き内容をプロセス段階に分け、それぞれの重要度と各部分が代替可能かどうかを判断し結論を導くことで根拠を裏付けたのです。


このようなゼミにおける研究経験を通じて、一から物事を考えるという難しいことに対しても、考え続けることを怠らないことの大切さを改めて実感しました。

今後どんなことに対してもひたむきに向き合い、考え続けることを怠らず挑戦していきたいと強く思えるようになった経験でした。


三つ目は第二外国語であるドイツ語の学習です。

私は大学一年から二年の間に第二外国語としてドイツ語を学んでいた経験があります。

ドイツ語に触れる機会は今まで無く、英語と発音が近いという浅い理由から興味を抱き選択したのですが、はじめは理解するというよりも型にはめて覚えるという作業ばかり優先していました。

しかし、それではある一定のところまでしか理解を深めることができず、実際に途中で理解が追い付かない場面があったのです。


そこでこのままではいけないと思い、根本から一つずつ丁寧に文法や単語を身に付けることにしました。

すると今まで躓いていた部分が全て理解できるようになり、学ぶことが楽しくなったのです。

その結果、学び始めて一年も経たないうちに目標であったドイツ語検定五級に合格することができました。

この経験から、分からないことや壁にぶつかったときには、基礎となる部分に立ち返り、努力していくことが大切であると学び、現在もそれを意識して行動しています。


このような経験を踏まえ、リーダーという立場にたったときにどのようなことを意識すべきか、また難しいことに対しても考え続けることの大切さや根本から理解をすることの重要性を身に付けることができたと感じています。


将来私は何事にも幅広い視野を持ち、挑戦的な姿勢を忘れないような存在になりたいと考えています。

そして顕在的なニーズだけでなく、潜在的なニーズに目を向け、社会貢献をしていきたいと考えています。

常に組織全体の利益に貢献できるように既存事業はもちろんのこと、新規事業に対しても積極的に取り組むことを心掛けていきたいです。

また、グローバルな視点も持ち合わせ、変化が著しい世の中にも対応できる能力を発揮していきたいと思います。


大和証券のESはここを対策しよう!

大和証券の選考は面接が進んでもエントリーシートを活用して質問されますのでしっかりと作り込んでおきましょう。


大和証券の面接では、「資産形成を通して顧客の暮らしを豊かにするというマインド」や「精神的に辛い場面に出くわした際に耐えられるか」という点をチェックされるようです。

エントリーシート作成時は、上記2点をアピールできるようなエピソードを使用し、自らアピールしましょう。


また、大和証券のエントリーシートでは、これまでの経験について2,000文字で記入するセクションがあるようです。

2,000文字というボリュームのエントリーシートは珍しく、エントリーシートに慣れていない就活生からすると作成するのに骨が折れると思います。

作成する際は、先ほど解説した「PREP法」を意識し、文章中で自分の記載している内容がぶれないように注意してください。

以下の点を押さえて作成するようにしてください。


【エントリーシート作成のポイント】

  • ・「なぜ金融業界」「なぜ大和証券」なのかを明確にする
  • ・「PREP法」を意識する
  • ・文章中で伝えたいことがぶれないように注意する。
  • ・エピソード選びにこだわり、印象に残りやすいものを選ぶ

さいごに

大和証券のエントリーシートの作成や面接のポイントについて詳しく解説しました。


大和証券のエントリーシートを作成する際は、「なぜ金融業界なのか」「なぜ大和証券でないとだめなのか」という点を意識しながら作成するようにしてください。

企業分析を充実させ、「大和証券だからできること」を明確にしておいてくださいね。

自分の強みを大和証券でどのように活かせるかという具体的なキャリアプランを描くことも忘れないようにしましょう。


学生時代の経験をアピールする際には、大和証券の企業理念である「信頼の構築」「社会への貢献」に則したエピソードを選択するようにしてください。


この記事で紹介したポイントを押さえてエントリーシートを作成し、選考を突破してくださいね。

この記事が大和証券の選考に臨む就活生の参考になれば幸いです。

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