記事更新日:2024.09.22
インターンシップ選考に合格するエントリーシートの書き方を解説

はじめに

近年ではインターンシップを受ける学生が増えていますが、企業によってはインターンシップに選考を設けているところがあります。

選考がある場合、最初にエントリーシートを提出するケースが多く、エントリーシートを突破できないとインターンシップに申し込めない場合も出てきます。

そこで本記事では、インターンシップの選考を通過するためのエントリーシートの書き方を解説し、皆さんが希望するインターンシップに参加できるようにします。

エントリーシートの書き方を理解し、インターンシップを勝ち取ってください。

なぜインターンシップにエントリーシートの提出を求めるのか

企業に入社する訳でもないのに、どうしてエントリーシートを提出する必要があるのでしょうか。

就職活動も幅広い活動が行われるようになってきており、学生も早い段階から就職活動のための行動を開始しています。

インターンシップもそのうちの1つであり、優秀な学生や意識の高い学生ほどインターンシップへの参加をし始めています。

企業としてもそのような熱意のある学生や優秀な学生を採用したいため、インターンシップで選考を課し、学生の能力や熱意を測っているのです。

エントリーシートもそのための判断材料として用いられ、インターンシップの合否に使われます。

エントリーシートはいうなれば学生が企業に対する熱意を伝えるツールであるため、適当に書くことはせず、対策をした記入をする必要があるでしょう。

インターンシップに通過するメリット

エントリーシートを書いてまでインターンシップを受けたくない、という学生も時折見かけます。

たしかに就職するための選考ではないため、熱が入らないのも無理はありません。

しかし、企業の内定者の中にはインターンシップへ参加している学生が多数占めている場合が多いです。

インターンシップに参加しておくことで、就職活動が有利になる場合があるのです。

下記の図では、インターンシップに参加した学生が内定者の半数以上を占める結果も出ています。

もちろん、インターンシップに参加したから必ず就職活動が上手くいったり、内定を絶対貰えるわけではないでしょう。

ですが、インターンシップに参加することで企業の仕事内容がわかり、新しい発見ができる場合があります。

また、社員の方に選考や就職活動に関するアドバイスをもらえることもあるので、参加して決して損はないでしょう。

インターンシップ用のエントリーシートを書く前にやること

いきなりエントリーシートを書こうとしても、大抵の場合は上手く書けないでしょう。

エントリーシートを書く前にするべきことがあるため、まずは準備をしっかりしましょう。

自己分析

就職活動の選考では自己PRが聞かれることが多いですが、エントリーシートでも自己PRは聞かれることが多いでしょう。

企業は就活生が自分たちが行う仕事や業界に合っているかなどを知りたがっています。

そのため、自己PRを通じて学生の性格や人物像を知ろうとしてきます。

自己PRは採用選考をする際にも役立つので、インターンシップの選考時に取り組んでおくと後々役立つでしょう。

企業分析・業界研究

企業は就活生が、なぜ自分たちの会社や業界に応募したのかを確認することが多いです。

要するに志望動機のようなものです。

ただ人気な企業や業界だからという理由だけで受けては、高確率で落とされてしまうでしょう。

企業分析や業界研究をしていれば、なぜ希望の企業のインターンシップを選んだのか答えられるはずです。

「御社のインターンシップでなければ駄目」という明確な理由を伝えられれば、選考側の印象に強く残るでしょう。

企業のホームページや公式サイトを確認して、企業理念や事業内容などを見て企業分析をしておくことをおすすめします。

就活サイトを活用し、社風や競合他社との違いなどを見つけ、インターンシップ参加の志望動機に結び付けられると合格率も上がるでしょう。

会社説明会への参加もおすすめします。

写真など必要なものを揃える

意外と疎かになりがちなのが、エントリーシートに使用する写真の用意です。

人は見た目で9割の印象が決まると言われています。

インターンシップの写真だからといって、てきとうに撮影したものを使用すると相手に悪い印象を与えかねません。

清潔感のある服装や格好をして、第一印象で好感を持ってもらいましょう。

また、写真の裏側には氏名、学校名、学部名を明記しておき、万が一剥がれても誰の写真かわかるようにしておきましょう。

インターンシップにおけるエントリーシートを書く時のポイント

エントリーシートは、ただ闇雲に書いても企業には響きません。

企業側がインターンシップに参加させたくなるようにエントリーシートを書く必要があります。

要点をまとめて、選考を突破できるエントリーシートを書いていきましょう。

簡潔に書く

だらだらと長文を書いても言いたいことが伝わっていなければ、意味がありません。

採用者側は多くの学生のエントリーシートに目を通さなければならないため、分かりにくい文章だとそれだけで弾かれる可能性があります。

エントリーシートの中で伝えたいことをあらかじめまとめ、無駄を省いて記入しましょう。

長文が決して悪いとは言いませんが、言いたい要点をまとめる意識をして書くと通過しやすいです。

まず結論から書く

エントリーシートでは、物事を書く際は結論から書くのが推奨されています。

前述した通り、多くのエントリーシートを読む選考側は、学生が何を言いたいのか分からないと途中で読むのを止めてしまうことがあります。

結論を先に伝えておけば、とりあえず話の全体像は伝わり、内容を理解してもらえるでしょう。

結論が分かっていれば、後はそこに至るまでのプロセスを見ていくだけなので、伝えたいことが明確になります。

特にPREP法という手法を使えば、聞き手側に伝わりやすい文章を作成できるでしょう。

書き方の練習をして魅力のあるエントリーシートを書いてください。

PREP法 内容
結論(point) 私はこうしました
理由(reason) なぜかというと、こういう理由だからです
具体例(example) たとえばこういう事例があります
結論(point) だから私はこうしたのです

企業が求める人材かを意識して書く

インターンシップを採用する企業も、自分たちの会社に合う人材かを応募するために選考を設けています。

いくら自分のことを上手く書けていても、企業が求める人物像とまったく異なっていては合格は難しいでしょう。

前述した企業分析・業界分析を元に企業の求める人物像に応じたエントリーシートを書く必要があります。

例えば、希望企業の理念や考え方が自分の考え方・能力と合っているから、といったように企業との結びつきを意識してみましょう。

熱意のあることを伝える

企業側はエントリーシートから学生のインターンシップに対する熱意をチェックしています。

インターンシップとはいえ実際に仕事を経験するわけなので、企業はやる気のない学生よりもやる気の高い学生を希望するでしょう。

インターンシップの期間が長ければ長いほど、学生側のやる気が見られます。

やる気がないと数日で投げ出してしまう可能性があるためです。

インターンシップに対するやる気と、仕事への興味・意欲をいかに伝えるかが重要です。

学生時代に力を入れたことをインターンシップで活かせる旨が書いてあるといいでしょう。

自分が大学で学んできたことが、インターンシップでどのように活かせるか明記してあれば、企業側に熱意が伝わります。

インターンシップとの結び付けを意識する

インターンシップのエントリーシートを作成する際は、インターンシップにどう活かすか、どう繋げるかを意識して書く必要があります。

ただ自分や企業のことを書いただけでは、インターンシップに対する熱意は伝わりません。

上手くインターンシップと絡める必要があるでしょう。

自己PRの場合

自己PRでは自分の強みを書きますが、ただ強みを書くのではなく、強みをどのようにインターンシップに活かすのか書きましょう。

自分の強みを活かし、インターンシップでも活躍できる未来を企業側に想像してもらえれば、ぜひ来てもらいたいと思われるでしょう。

また、自己PRで語る強みが企業の求める人物像と合致しているかも重要です。

エピソードを書く際は、企業の求める人物像に極力当てはめて記載してください。

例文私の強みは物事を慎重に見ることです。大学のゼミで薬品の実験をしていたのですが、1つ1つの薬品を扱う際にも、ゼミのメンバー7人の薬品をすべて目視で確認していました。薬品の数は多い時で10個にも及ぶ時もありましたが、万が一危険が及んではいけないと考え、扱う薬品に目印をつけて毎日ノートに記録していました。その結果、ゼミでの薬品による事故が0件なことはもちろん、薬品の管理も分かりやすくなりゼミの進捗率が前年より30%早くなりました。私の物事を慎重に見る能力は御社の慎重な管理理念にも活かせると考えました。インターンシップでも慎重に物事を進め、安全に仕事を実施していきます。

志望動機の場合

志望動機では、どうして企業のインターンシップに参加しようと思ったのかが聞かれます。

なぜその企業のインターンシップでないと駄目なのか、自分の経験した内容をもとに書くといいでしょう。

企業について調べていなければ納得のいく志望動機を書くことは難しいため、企業研究を徹底する必要があります。

実体験したエピソードを盛り込むことで説得力が生じ、熱意が伝わりやすくなるでしょう。

例文私は学生時代に留学をしたことで世界で英語がどれだけ活用され、重要な言語であるのかを学びました。アメリカに留学していました。留学先の学校ではヨーロッパやアジア各国から他の留学生がおり、全員が英語で話していました。そこで英語が世界共通語である認識を覚え、仕事でも英語を活かした事業に携わりたいと考えるようになりました。貴社はグローバル展開を掲げており、社員の半数が外国人従業員なことに加え、社内の公用語も英語で統一しているため、英語を使った事業に触れられると考えました。また、アメリカとの英語プログラムやアメリカ北部とのサービス展開を広げようとしていることから、貴社でインターンシップを経験したいと思っています。留学で培った英語を駆使して、グローバル展開により世界の発展に貢献している貴社でインターンシップを経験できれば、自分の英語の能力が社会でどのような役に立つのかを知ることができると考えています。

学生時代に力をいれたことの場合

学生時代に頑張ったことをインターンシップでどう活かすのかを書きましょう。

また、学生時代に頑張ったことで得たものをインターンシップでどのように活用するのかを書いてもいいです。

例文私が学生時代に頑張ったことはアルバイトです。私は携帯ショップでアルバイトをしていましたが、ショップの近くにはご年配のお客様が多く、操作の複雑なスマートフォンを選んでもらえない状況が続いていました。そこで私はご年配のお客様向けのスマートフォン実演販売イベントを企画し、実際にお客様と一緒にスマートフォンを操作して体感してもらう取り組みを始めました。最初は不慣れだったお客様たちも次第にスマートフォンの操作に慣れていき、スマートフォンの機能性に注目してくれるようになりました。注目が集まったのを見計らい、スマートフォンの20%割引セールを行ったことで、ご年配のお客様から15名に購入いただくことができました。この経験から問題解決能力を培うことができ、自分の自信にも繋がりました。インターンシップに参加させていただけた場合、課題解決部門のある貴社で問題解決に臨み、解決の糸口の発見に務めたいと考えています。

参照ページ:意欲が伝わるインターンシップのESの書き方|例文付き | キャリアパーク就職エージェント (careerpark-agent.jp)

まとめ

今回は、インターンシップの選考に合格するためのエントリーシートの書き方を解説しました。

入社するためのエントリーシートとは違い、インターンシップに参加するためのエントリーシートを書く必要があるため、対策が必要です。

とはいえ、自己PRや企業分析などやるべきことは通常の就職活動とそこまで大差はありません。

自分がなぜインターンシップに参加したいのか、企業にはっきり伝わるようにエントリーシートを書きましょう。

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