はじめに

エントリーシートを書く際に嘘を書きたくなることがあるでしょう。
周りの就活生のエピソードが強く、自分のエピソードに自信を失うケースは多いです。
しかし、本当にエントリーシートで嘘をついても大丈夫なのか、不安になる方もいるはずです。
そこで本記事では、エントリーシートで嘘をつくとどうなるのか、嘘をつくリスクと嘘を書いた方がいいのかをご紹介します。
就職活動は嘘つき大会
就職活動はよく嘘つき大会と言われます。
希望の企業に就職するために嘘のエピソードを作り、選考に臨む学生も一定数存在するのは事実です。
就職サイトが「面接やエントリーシートで学生時代の経験について嘘をついたことがあるか?」という調査をしたところ、約4割の学生が嘘をついたことがあると回答しています。
例えば、第一志望でないのに第一志望と話した、学生時代のエピソードで嘘をついた、取得していない資格を取得したと話したなどが挙げられます。
自分を少しでも良く見せようと嘘をつくケースが多いことは、統計からも分かるでしょう。
エントリーシートで嘘をつくメリット
エントリーシートで嘘をつく最大のメリットは、内定を取りやすくなることです。
実際に体験してないエピソードを書けるため、自分を大きく見せることが可能です。
採用側にも注目されるようなエピソードを書けば、エントリーシートを見てもらえる確率も上がり、選考に通りやすくなります。
ただし、これは本当に上手くいった場合に限る話です。
嘘と見破られれば内定はおろか、即刻落とされるでしょう。
エントリーシートで嘘をつくリスク
エントリーシートで嘘をつくことによって生じるリスクも存在します。
嘘をつくのは簡単と考える学生がいますが、意外なところに潜むリスクもあるので注意が必要です。
リスク①採用側に嘘がばれる
最大のリスクは採用担当者に嘘を見破られることです。
採用担当者は、今までに多くの学生の採用を担当してきています。
エントリーシートや面接を見てきた回数は多く、嘘の内容にも目を通してきているはずです。
実際に就職サイトが採用担当者にアンケートを取った結果、採用者の7割は学生の嘘に気付いたことが判明しています。
仮にエントリーシートを通過したとしても、面接官は面接時に学生のちょっとした仕草やエピソードの矛盾から嘘を見破ります。
エピソードを掘り下げて質問した時にすぐ回答できなかったり、矛盾した話が出てきたりすると採用担当者はおかしいと気づくのです。
以下は、エントリーシートや面接中に、就活生の嘘や盛った話に気付いたことがあるかのアンケート結果です。
リスク②内定取り消しになる場合がある
嘘をついてエントリーシートを突破し、めでたく内定を獲得したとしても、内定後に選考で嘘をついていたことがばれたら取り消しになる恐れがあります。
そのため、内定をもらったとしても安心できません。
内定取り消しになればまた就職活動を一からやり直しになりますし、同じ業界だと嘘をついた情報を共有される可能性すらあります。
となれば選考すら受けられないケースも出てくるため、結果的に自分の首を絞めることになります。
リスク③大学にも悪影響を与えかねない
嘘をついたことがばれてしまうと、嘘をついた学生だけでなく在籍している大学にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
「あの大学の学生は嘘をついている」と思われ、その企業からは内定を貰えなくなるリスクがあります。
嘘がばれることによって、大学全体に迷惑をかけることになるのです。
リスク④入社しても早期退職につながる
嘘をついて入社できたとしても、働いてみたら自分の思っていた仕事内容とは違い、早期退職することになる可能性があります。
就職活動における選考は、会社と学生が適合するかを見定める場です。
そこで嘘をついてしまうと、本当に就活生と会社の相性が合っているかわかりにくくなってしまうのです。
その結果、予想していた仕事を任せてもらえず、働くモチベーションを失って退職してしまうことがあります。
嘘がばれれば職場に居づらくなることも考えられますし、場合によっては処罰の対象になることもあります。
嘘をついて入社した場合、入社後も嘘を隠し通さなければならないので大変です。
どうして採用側に嘘が見破られるのか

採用側に嘘がばれるケースはいくつか存在します。
採用側は選考のプロなので、エントリーシートを読んだり、面接をしたりすれば、就活生の話に嘘が混ざっていることに気付くことができます。
それでは、どのような要因で嘘がばれるのか見ていきましょう。
嘘がばれる要因①証明の提示を求めたらばれる
学生の中には取得していない資格を持っていると嘘をついたり、TOEICの点数を盛る人がいます。
このような嘘は、証明書の提出を求められたら速攻でばれてしまいます。
取得が難しいと言われている資格を、持っていると嘘をついてしまうと逆に怪しまれてしまうでしょう。
本当に取得したなら取得のためにどう努力したのか、どのように頑張ったかをアピールできますが、嘘だと曖昧なことしか書けず、見破られてしまいます。
資格やテストの結果は簡単にばれてしまうので気を付けましょう。
嘘がばれる要因②適性検査との照らし合わせでばれる
企業によっては、エントリーシートの他に適性検査を設けるところがあります。
適性検査では性格検査を通じて学生の性格や考え方を見定めるため、エントリーシートに書いてあることと整合性が取れなくなる可能性があります。
エントリーシートでは集団を率いたエピソードが書かれているのに、適性検査では1人が好きという結果が出れば、採用側は矛盾を感じます。
人物像の乖離、または人物像がはっきりせず選考で落とされる可能性もあるのです。
当然ですが、学歴の詐称も調べればすぐにばれるのでやめましょう。
嘘がばれる要因③具体性がない
エントリーシートの内容が曖昧で、大雑把なことばかりで深く掘り下げられていると、嘘だとばれる可能性があります。
実際に体験していないことは具体的に書けません。
エピソードに十分に落とし込めないため、浅いエントリーシートが出来上がってしまうのです。
本当に自分が頑張ったことや強みなら、細かく掘り下げてエピソードを書けるでしょう。
エントリーシートは自分が得たものを、企業の仕事にどう活かせるか伝えるものなので、説得力がなければ嘘とばれてしまいます。
嘘がばれる要因④嘘が壮大
エントリーシートの嘘があまりに壮大すぎると、採用担当者から疑われる原因になります。
例えば、大学在学中に難しい国家資格をいくつも取得した、在籍中に起業して売上1億円を稼いだ、新しいサービスを開発して特許を取ったなど、通常の学生では考えられないような壮大なエピソードを話しても、素直に信じてもらえません。
真実でエピソードの裏付けがあれば問題ないですが、証明もなく記載しただけでは嘘と見破られてしまいます。
できるだけ自分をよく見せようとするあまり、逸脱したエピソードを書いてしまうのは逆効果です。
嘘がばれる要因⑤SNSからばれる
近年ではSNSが発達した影響で、企業側も学生のSNSを確認するケースがあります。
エントリーシートで書いてある性格と、SNSから判断できる性格が違いすぎることから、嘘と見破られることがあります。
また、エントリーシートでは広告のアルバイトをしていたと記載してたのに、SNSではコンビニのアルバイトだと記載してあったという事例も存在します。
昔と違い、採用側の嘘に対する対策は進化しているのです。
嘘がばれる要因⑥エントリーシート内で辻褄が合わない
嘘をついているとエントリーシートの中で内容に矛盾が生じ、辻褄が合わなくなる箇所が出てきます。
少し注意して読んでみると整合性が合わないため、話の内容が嘘だとばれてしまうのです。
自分をよく見せようと嘘の話で固めると、思わぬところで辻褄の合わない箇所が出てくるでしょう。
嘘がばれる要因⑦結局面接でばれる
仮にエントリーシートの選考を突破しても、面接で嘘がばれることが多いです。
自己分析がしっかりできており、自己分析に基づいてエントリーシートを書けていれば、面接でも面接官からの質問に詰まることなく回答できるはずです。
しかし嘘の内容でなら、余程作り込んでいない限りどこかで綻びが生じてしまうでしょう。
実際に経験したことではなく架空の設定のため、咄嗟の回答に困りがちです。
面接官から細かい質問をされた時に悩む時間が長いと、その時点で嘘だとばれてしまうでしょう。
エントリーシートの内容を少し盛るのは問題ない
エントリーシートですべて嘘をつくのはリスクが高く、おすすめしません。
しかし、少し盛るくらいであればそこまで選考に響かないでしょう。
まっさらな状態から話を作ると綻びが生じやすく、嘘だとばれる確率は上がりますが、実体験の話の中で少し盛るくらいならさほど影響を及ぼしません。
嘘との境界線を決めてエントリーシートを書けば、選考に有利になる可能性があります。
盛っても影響が少ない例「アルバイトで実際は売上を5%伸ばしたところを、10%伸ばしたと伝えた」「毎日継続したとエントリーシートに記載したが、実際は2日ほどさぼった」
「サークルの副リーダーを任されていたが、実際は副リーダーは他にも数人いた」 |
就職活動で嘘をつく必要はない

就職活動で誤解されがちなのは、企業が万能な人材だけを求めていることです。
実際は、万能な学生よりも企業の求める人物像に合った学生が求められています。
会社は様々な人々によって成り立っています。
すべての社員が万能で優秀かというとそうではないでしょう。
本当に優秀な人材だけを求めているなら、学歴や資格だけで選考すれば良いわけで、エントリーシートや面接をする必要はないはずです。
わざわざ選考を実施するのは、企業に合った学生や企業の求める学生に入社してもらいたいからです。
エントリーシートに嘘を書く必要はなく、自分がこれまでどのような体験をし、そこから何を学んだかを伝えればいいのです。
経験から得た能力を仕事にどう活かすかを伝えられれば、企業に熱意が届くでしょう。
エピソードの強弱は関係なく、エピソードを通じてどんな努力をし、何を学んだかを伝えられた方が突破しやすくなります。
自己分析ができていれば嘘は不要
自分が経験してきた体験をもとに自己分析を徹底していれば、エピソードの強弱は関係ありません。
企業側は多くの就活生の選考にあたっており、エピソードに対する実績は見慣れています。
それよりも、学生が実績を出すためにどのようなプロセスや努力をしたのかを重視します。
自己分析ができていれば、エピソードや強みをアピールできるはずです。
経験したエピソードを掘り下げるのも問題ないでしょう。
経験してきたことがありきたりでも、どのように頑張ったのかが伝われば企業側にアピールできます。
自己分析はある意味、嘘をつかなくてもいいようにするための対策です。
自分自身を知ることで、経験をもとに強みを伝えられるでしょう。
嘘で固められた曖昧な体験や自己PRより、本当の自分自身を伝えてください。
まとめ
エントリーシートで嘘を書くケースが多いのは事実です。
しかし、採用担当側も嘘を見破る技術は高まっており、嘘がばれるケースは多いです。
就職活動で嘘を貫き通しても、入社後に嘘が発覚し問題が生じる可能性もあります。
嘘を一生懸命考えるより、自己分析を徹底した方が自分の魅力を企業に伝えられるでしょう。
エントリーシートをはじめ、就職活動で嘘をつくのはリスクしかないので、控えることをおすすめします。