最終面接
基本情報
場所 | Web |
時間 | 30分 |
社員数 | 2 |
学生数 | 1 |
結果通知時期 | ー |
結果通知方法 | メール |
質問内容・回答
①学生時代に力を入れたことを教えてください。
学生時代、特に大きな挑戦だったのは、〇〇のアルバイトで、収益ゼロの光回線特化型サイトを立て直した経験です。
当初のサイトは、PV数が少なく、離脱率も高いという課題を抱えていました。まず、PV数を改善するために、自ら仮説を立て、Googleアナリティクスのガイドラインを参考にしながらコンテンツの修正案を作成し、上司に提案・実行しました。
さらに、離脱率の改善に向けては、競合サイトを徹底的に分析し、ユーザーの動線を意識したレイアウト変更を提案。提案の実現にあたっては、開発チームや上司と綿密にコミュニケーションを取り、認識のズレが生じないようにすり合わせを重ねました。
施策実行後も、効果測定を行いながらPDCAサイクルを回して継続的に改善を行った結果、約4か月で月10万円の安定した収益を達成することができました。
この経験を通じて、自ら課題を発見し、主体的に行動する力と、他者と連携して成果を出す力の重要性を実感しました。今後もこの姿勢を活かして、どんな困難にも前向きにチャレンジし、組織に貢献していきたいと考えています。
【深掘質問】
WEBサイトの改修を進めるにあたって意識していたことは何ですか?
【深堀質問回答】
一番意識していたのは、「人の時間を奪わないこと」です。たとえば、何かを相談したいときには、事前に「何分ほどお時間いただけますか?」と確認するようにしていました。また、相談内容を簡潔に整理してから話すよう心がけていました。
それに加えて、「期限を必ず守ること」も徹底していました。WEBサイトの改修はチームで進めるため、自分の遅れが他の工程にも影響すると考え、スケジュール管理には特に注意を払いました。
さらに、必要な知識が不足していると感じたときには、まず自分で調べ、ある程度理解した上で上長に確認を取るという姿勢を大事にしていました。こうすることで、自分自身の成長にもつながり、チーム全体の作業効率も上がると考えています。
②大学の研究に関して教えてください。
私は現在、生成AIにおける〇〇の研究に取り組んでいます。 研究テーマは、「生成文章における言語構造の条件定義によって、自然な出力を可能にするための手法的検討」です。 背景として、現状の生成AIは非常に高性能ではありますが、「AIが書いた」とわかるような不自然な文体や文脈のズレが残っており、それが社会実装の障壁になっていると感じています。
そのため、まずは生成AIが文脈や前後関係を十分に理解できていないことを明らかにするため、ナラティブディスコース(物語的文脈)やサリーアン課題(心の理論テスト)などを使って、実際の出力を検証しました。 また、言語構造レベルの課題として、AIが人間の文節認識と異なる単位(トークン)で文章を捉えていることにも着目しました。中でも、特に助動詞の使い方において不自然な揺れ(例:「〜だろう」と「〜でしょう」の混在など)が多く見られることが判明しました。
そこで、助動詞の出力ミスをエラーとして分類・集計し、それぞれのケースに対して「人間であればこう書く」という正解パターンをまとめたリストを作成しました。 現在はこのリストをもとに、生成AIを自然な文体に近づけるための強化学習用データセットの構築を進めています。 将来的には、このデータを使って生成AIに教師ありの強化学習を行い、人間の発話により近い、文脈を理解した出力が可能なモデルの実現を目指しています。
【深掘質問】
AIは常に進化を続けているが、自分の研究に意義はあると思いますか?(研究内容はもはや必要ないレベルなのではないか?)
【深堀質問回答】
確かにAI、特に大規模言語モデル(LLM)は急速に進化しており、私自身も当初はLLMを対象に研究を進める予定でした。しかし、精度や自然さの向上とともに、一定の課題は既に克服されつつあると感じ、研究の焦点を見直しました。
現在は、より軽量なモデルであるSLM(スモール・ランゲージ・モデル)を対象に、オフライン環境での自然な言語生成を目指す研究に取り組んでいます。SLMは、通信環境が限定される地域やセキュリティ上クラウド利用が難しい現場など、特定の条件下での活用が期待されている領域です。
SLMには依然として、言語構造の理解や自然な出力に関して課題が多く残っており、私の研究はその課題解決に貢献できると考えています。進化するAIに対して、どこで・どのように活かすかという視点で研究を柔軟にシフトしていくことこそ、意義のある取り組みだと捉えています。
③長所を複数個挙げてください。
私の長所は、行動力・吸収力・遂行力の3つです。 まず、行動力に関しては、興味を持ったことに対してすぐに動き出せる点が強みです。たとえば、大学でAIに興味を持った際には、自ら専門書や論文を読み込み、関連ゼミに参加するなど、主体的に学びの場を広げました。
次に、吸収力です。新しい分野やツールに対しても、スピーディに理解し自分の知識として取り入れることができます。広告代理店でのアルバイトでは、未経験から分析業務に取り組み、アナリティクスツールや業界知識を短期間で習得しました。
最後に、遂行力です。決めた目標に対して計画的に行動し、やり抜く力があります。実際に、収益ゼロだったWEBサイトの改善プロジェクトにおいて、課題分析から施策の実行、改善サイクルの運用までを一貫してやり切り、成果を出すことができました。 この3つの強みを活かし、今後も変化の激しい環境の中で柔軟に対応しながら、着実に成果を出していきたいと考えています。
④転勤に関しての考えを聞かせてください。
将来的には子どもを早めに持ちたいと考えており、その際には実家の親のサポートを受けながら子育てをしていきたいという希望があります。そのため、可能であれば親の近くで働ける環境が理想的です。
ただし、長く仕事を続けたいという気持ちが強いため、働き方やライフステージに応じて、柔軟に対応できるようにしたいと考えています。貴社と相談しながら、キャリアと家庭の両立ができる形で前向きに取り組んでいければと考えています。
⑤ストレス耐性に関して(どんなときにストレスを感じるか)を教えてください。
基本的に、何事もポジティブに捉える性格なので、大きなストレスを感じることはあまりありません。どんな状況でも「まずやってみよう」と前向きに行動できるため、ストレスをため込まずに過ごせています。
強いて言えば、プライベートでは部屋を掃除するときに多少のストレスを感じることがあります。ただ、それも「気持ちよく過ごすため」と目的意識を持つことで乗り越えられます。
このように、物事を目的から逆算して捉えることで、必要以上に感情的にならず冷静に対応できる点が、私のストレス耐性の強みだと感じています。
⑥何か言い残したことはありますか?
最後にお伝えしたいのは、私は「まず行動してみる」「やり切る」ことを大切にしているという点です。
たとえば、小学生の頃には自ら大型書店にアポイントを取り、職場体験を実現した経験があります。中学生時代は部活動で都大会に出場し、高校生では東京都美術館に立体作品を出品しました。
このように、興味を持ったことに対しては、環境に関係なく自分で考え、動き、成果を出すまでやりきる性格です。
その姿勢はこれから社会人になっても変わらないと思っており、どのような環境でも自分なりに工夫し、行動し、結果を出すことで貴社に貢献したいと考えています。今回の面接を通して私の人柄が伝わっていれば幸いです。本日はありがとうございました。
面接詳細情報
面接官の社員の特徴 | 人事、30歳前後の男性。 人事、40歳前後の男性。 いずれもオフィスカジュアル |
面接官の印象 | こちらの話にしっかり耳を傾けてくださる雰囲気があり、誠実に受け止めてくださっていることが伝わってきました。 |
学生の服装 | 私服 |
面接の雰囲気 | 1度目の面接に比べて、面接官の表情もやや固く、全体的に緊張感のある雰囲気でした。最終面接ということもあり、真剣に見極めてくださっている印象を受けました。 私は常に笑顔を絶やさず、相手の表情や反応を見ながら話し方のペースを少しゆっくりにしたり、言い回しを丁寧に変えたりと、臨機応変に対応することを意識しました。 緊張を和らげられるように、タイミングを見て軽いジョークを挟んだところ、面接官の方も笑ってくださり、後半は少し和やかな空気になったように感じました。 また、こちらの話にしっかり耳を傾けてくださる雰囲気があり、誠実に受け止めてくださっていることが伝わってきました。お互いの人柄を理解し合うような、建設的な対話の場だったと思います。 |
評価されたと感じたポイント | 1度目の面接と同様に、自分の経験や考えを理路整然と筋道立てて伝えられたこと。 オンライン面接であっても、カメラから目を逸らさず、終始笑顔を心がけることで、明るく前向きな印象を持っていただけたのではないかと思います。 話す内容だけでなく、話し方や態度も含めて誠実に対応することを意識して臨みました。 |
対策やアドバイス | 一回目の面接で話した内容と矛盾が出ないようにすることが非常に重要です。特に、志望動機や過去の経験については深掘りされることが多いため、自分の言葉に一貫性を持たせることが大切です。 自己分析はもちろん、企業の新規事業や直近のIR情報なども一通り確認しておくと安心です。面接官によっては、その企業の方向性にどれだけ関心があるかを問う質問をされることもあります。 人によっては志望動機やキャリアビジョンを再度確認されるケースもあったと聞いていたため、自己矛盾が起きないように、事前に話す内容を整理し、自分自身が納得できる軸を持つように準備しました。 |