あなたが行った(もしくは行っている)最も大きな課題解決について、背景も交えて教えてください。(600文字以内)
私が行った最も大きな課題解決は、高校3年次に主催した「フードパントリー」である。子どもの貧困問題に関心があった私は、部活で募金活動に参加していたのだが、次第に、募金の意義や有効性は承知しつつも、もっと当事者に寄り添った直接的な支援を行うべきなのではないかと感じ、最前線で貧困支援を行う行政やNPO職員、国会議員を取材した。すると、三密回避の観点から民間が運営する貧困支援の施設の大半が営業停止を余儀なくされており、困窮家庭をサポートする仕組みが機能していないことや、非正規雇用に就くひとり親の多くが職を失い、食の面で苦労していることが判明した。この現状に危機感を覚えた私は、ひとり親家庭や生活困窮者などを対象に、フードバンクや企業から集めた食品を無料で配付するイベント、通称「フードパントリー」を主催することを決めた。主催に先立って、隣町で行われた類似のイベントにボランティアとして参加したり、アドバイザーの指導を受けながら、イベントの企画・運営を進めていった。そんな中、世間体を気にすることにより、支援を受けることを躊躇う人々が存在する事を知った私は、LINEのチャット機能を活用して利用受付を承ったり、来場時間を分散させたりすることで、利用のハードルを下げる工夫をした結果、1世帯あたり15キロを超える支援品を、申込みのあった計27世帯に配布することができた。
地方が抱える下記5つの課題から1つ、あなたが解決したいものを選択し、その理由を教えてください。(600文字以内)
地域コミュニティの活性
私は、「住民主体」の地域経済活性化を行いたい。最近、地域活性化のために地方へ移住し、カフェなどを運営する人が増えてきている一方で、地域住民とのトラブルにより、事業をたたまざるを得なくなった人のインタビュー記事を読み、地方を変えたい、活性化させたいという強い思いがあったとしても、一方的な思いだけでは本質的な課題解決は難しいのだと感じた。たしかに、外部からの人間によって馴染みのある街が変わっていく様子をみて、活性化していく姿に喜びを感じる人もいれば、不快な思いをする人もいると思う。仮に外部から人を呼び込むことに成功したとしても、どこか他人事に感じてしまう住民が存在するからだ。しかし、地域住民だけでは解決することが難しい課題もあれば、変えたいと思っていても何らかの障壁があって、解決に向けた動きがとれていない自治体が多く存在するのが事実である。そこで私は、地域住民のニーズを丁寧に汲み取りつつ、本人も気づいていないようなところにある課題を見つけることを通して、地域の住民・行政職員全てが納得の行く形の解決策を立案したいと思っている。外部からただリソースを投入するのではなく、地域住民を巻き込みながら、本質的な地域活性化を行っていくことで、一連のプロジェクトが終わった後でも、地域住民や自治体の職員だけで自走できる状態になると思うからだ。故に私は、「住民主体」の地域経済活性化を目指していきたい。
ソフトバンクバリューの5つの項目の中で、 あなたの強みと合致する項目を教えてください(複数選択可)。 また、その強みを発揮して成し遂げたエピソードを教えてください。 (200字以上)
※ソフトバンクバリュー:No.1、挑戦、逆算、スピード、執念
「挑戦・執念」を選択
失敗を恐れることなく、「やってみよう」の精神で成し遂げたのは、高校3年次に主催した、フードパントリーである。高校時代、社会福祉部で日本の子ども支援を目的とした募金活動に参加していたのだが、募金活動の意義や有効性は承知しつつも、もっと貧困問題の根本的解決に繋がる支援を行いたいと思い、自身の住む自治体の担当者や貧困支援を行うNPO団体の職員、衆議院議員への取材を行った後、ひとり親家庭や生活困窮者などを対象に、フードバンクや企業家庭から集めた食品を無料で配布する、フードパントリーを主催した。市の教育委員会に協力してもらい、イベントの告知を市内の小学校に通う子の親にメールで届けてもらうことで、イベントの周知・集客に成功した。受験勉強をしつつ、自らがリーダーとしてイベント開催に必要な会場の用意・食材調達・ボランティア募集を進めていくことには不安があったが、活動を通して知り合った隣町の方々や、自治体職員、両親に助けられ、無事、計27世帯に支援品を配布することができた。どうしたら多くの人を上手くまとめられるのか、どんな導線を作ればスムーズなイベント運営ができるのか、来場者が本当に必要としている物資は何なのか等々、思考と行動を往還しながら準備を進めていったこの経験を通して、何事も諦めず、常に再構築し続けることの大切さを実感した。
30年後、世界の人々にもっとも必要とされるテクノロジーやサービスは何でしょう。 その実現のためにソフトバンクでどのような挑戦をしたいですか。(200字以上)
30年後、世界の人々にもっとも必要とされるテクノロジーやサービスは、「すべての人々を幸せにするAI技術」であると考える。最近、生成系AIを使ったサービスが続々と登場し、我々は作業の効率化を図ることができているが、すべての人々を幸せにしているかと言われれば、そうでもないのが現状である。AIシステムによって仕事を失った人々、AIが生むバイアスの問題によって傷つく人々、AIシステムの誤作動によって金銭的な補助が受けられなくなった人々が多く存在する中で、テクノロジーは日々進化し続けている。このような人々を保護するためには一定の規制が必要だが、規制を強めすぎてしまうと、テクノロジーを阻害しかねない。そこで私は、「情報革命で人々を幸せに」を経営理念に掲げる貴社で、AIの負の側面も正の側面も理解した人材として、AIを活用した事業戦略の策定・マーケティングを経験し、今よりもっとAIシステムが身近に存在する社会において、「人々が幸せを感じられる瞬間」を増やしていきたい。AIシステムが当たり前に存在するこの先の社会では、AIシステムのありがたみを感じる瞬間は減ってしまうかもしれない。それでも、人間の能力を最大化できるAIを活用し、デジタルを通して人々にどんな感動体験を届けられるのかを考え、人々のニーズに合ったサービスおよび企画の立案を行い、50年、100年先を見据えた戦略を提案できるような人材へと成長できるよう、日々挑戦し続けていきたい。