研究内容(400文字)
国際取引法の実務使用が主となる。文献や条文を読み込み、論を組み立て、大会に出場して実務に近い場で仲裁や交渉を行う。
三年春、海外にて国際商事取引の大会に出場した。この大会は2人1組で架空の企業の代理人として、架空の紛争を解決するための弁論をする模擬仲裁の大会である。全世界から300以上の法学部生やロースクールの学生が参加する。また、弁論だけでなく、膨大な量の準備書面を自分たちで作成し、提出する。
また、3年12月には大学対抗交渉コンペティションに出場した。この大会は1日目が仲裁、2日目が交渉という二部構成になっており、4人で1チームを組んで出場する。1日目は架空の企業の代理人として紛争解決のための弁論を行い、2日目は共同事業のための交渉を架空の企業の社員として最大の利益が出るように交渉を行う。
苦労した点、工夫した点(400字)
交渉コンペでは、チームリーダーに抜擢されたことが苦労した点である。所属するサークルの練習が週3(1日3時間)あり、週6(1日5時間)で行っていたゼミの活動に半分ほどしか参加できない中でのチームのリーダー抜擢だった。チームリーダーには、チームの運営だけでなく、全メンバーが担当しているパートをすべて把握し、誰の代わりでも務めることができる姿勢が求められる。時間のない中で全部署の主張やデータを把握し理解するのは、私の参加できるゼミ活動時間内では到底できることではなかったため、常日頃から資料や文献を持ち歩き暇を見つけて読みこんだり、同期や先輩に人一倍質問したりして、遅れをとるどころか常にチームメンバーより先回りして理解をしているよう務めた。その結果、早稲田大学(3チームで構成)としては近年最高順位の9位、そして早稲田の出場チームの中ではトップの成績を取ることができた。
これまでに最も力を入れて取り組んできたことについて、具体的に教えて下さい
私が学生時代に最も力を入れたことは早稲田大学の文化系サークルでの活動だ。付人係チーフとして力を入れ、課題を解決してきた。
付人係とはVIPの対応をする部署で、多くのVIPがいらっしゃる当サークルにとって欠かせないが、特定の人が多くの仕事をしていること、そして下級生の教育体制が整っていないという二点の課題からくる仕事のクオリティ低下により、係廃止の危機まで追い込まれていた。
施策として、まず、マニュアルの再作成を行った。以前は文字のみの非常にわかりづらいものだったが、写真などを載せ、マニュアルのビジュアル化を図った。
また、シフトを作成する際に上級生と下級生を必ずペアにすることを徹底し、下級生の教育体制を整えた。
この結果、部署の仕事の平均クオリティが上がり、VIPからも対応を褒めていただけることが増え、係も存続することとなった。
これまでにチーム・仲間と協力し取り組んだことについて、具体的に教えて下さい
活動概要:交渉コンペティション
役割:チームリーダー
取り組み内容:
交渉コンペで昨年度より順位を上げるということを目標として取り組んでいた。所属ゼミは交渉部門があまり強くない点が最大の課題であったため、交渉部門に活動時間の大半を割いた。交渉練習を始めたての頃は、自分たちの利益ばかりを求めすぎて両社のメリットの最大化という交渉の肝をなかなか実践できていなかった。チームリーダーである私は交渉全体を俯瞰し、円滑に進める役割であったため、交渉の方向性を逐一修正するように務めた。また、毎回の練習後、全員で必ず反省をし、良かった点悪かった点を必ず指摘し合うことにより、ブラッシュアップを行った。また、別チームの交渉練習をチーム全員で見学することにより、うまくいっている交渉の運び方、失敗例などを見ることができ、自分たちの交渉の参考にすることができた。本番近くには、交渉練習の様子を録画し確認することにより、自分たちの交渉を客観的に捉えて課題点を見つけ出した。
身近な人からどのような人だと言われるか、その理由を教えて下さい
どんな人か:充実してる人
理由:サークル、学業(ゼミ)、遊び(旅行など)、どれに対しても全力で、何かのせいで何かをあきらめるということをしないから。常に自分のしたいことややるべきことに全力を注いでいるから。
仕事をする上で大切にしたい価値観や求める働き方、職場風土(200字)
上下関係に囚われ、自由に意見を言えないと、革新的なモノづくりはできないと考えているため、忌憚のない意見交換ができる風通しの良い風土を求める。また、仕事をする上で大切にしたい価値観として、常に社会に貢献するという意識を持つべきである。働くということは社会に貢献することであり、この本質を忘れてしまっては、働く意味はないと考える。自らの仕事がどのような形でも社会に貢献できるよう、意識を持って働きたい。
トヨタでやりたいこと、それにつながる強み、能力、経験(300字)
私は貴社で、地球温暖化に拍車をかけるのではなく、地球温暖化を食い止める一端を担いたい。
ゼミで学んだ国際取引法の知識、交渉コンペでの実務に近い経験、ドイツ在住経験などを活かすことができる。国際取引法の知識と実務に近い交渉経験は、海外営業や渉外の仕事に活きると考えている。ドイツ在住経験から、環境問題への欧州各国の対策や実態なども理解している。また、私の強みは自分事化することができる力と課題発見・解決能力である。前述した知識・経験と、私の強みを掛け合わせることにより、最終的には社会貢献性とビジネス成長、両者を尊重しながら貴社の未来の成長に寄与したい。