26年卒
女性
- 東京理科大学
ES情報
研究・専攻内容を説明して下さい。
私は11年間○○を学び、○○という空間に強い関心を持ちました。○○は、機能性と、美意識が融合した空間です。この魅力に惹かれ、「○○の意匠がなぜその形をしているのか」を機能的側面と歴史的側面の両方から探る研究に取り組んでいます。卒業論文では、「○○の開口部のデザインの傾向と変遷」をテーマに研究を行いました。○○において開口部は換気の役割以外に、○○行為を印象深いものにするための演出性や、○○に対る考え方を表す重要な構成要素です。その為、最も○○が活発に活動した、室町時代から江戸時代の現存する○○を対象に開口部の分析を行いました。詳細図面や現地調査を通じて、窓の面積や客に対する方角などの共通する要素が多い部分は○○と密接に関連する「用」の側面に寄与している一方で、開口率や鴨居・敷居の組み合わせなど、差異のある要素には当時の○○の価値観が反映された「美」の側面が強く表れていることを明らかにしました。また、大学時代に様々な○○に触れ、これらを後世に残すためには、現代の技術や価値観に合わせた継承手法を模索することが重要だと考えました。その為、修士研究では視野を広げ、茶室の保存・改修方法に着目しています。特に「○○」という、優れた作品を基に再現する○○独自の継承手法を研究し、近代以降の構法や意匠の解釈の違いを考察しています。
専門性を活かしてどんな仕事をしたいと思っていますか。
私は「発注者、設計者、施工者がこだわりを発揮できる場を提供する仕事」に携わりたいと考えます。 この思いのきっかけは、大学3年次に取り組んだグループ設計の経験です。人工島をテーマに、価値観が異なる8人のメンバーと協働しました。当初は意見がまとまらず苦労しましたが、それぞれの強みを見極め、ディテールにこだわるメンバーが施設の設計を、動線計画に長けたメンバーがランドスケープを担当するなど、役割分担を行いました。その際、メンバー全員が「自分の意見やアイデアが形になった」と感じられる達成感を共有でき、モノづくりの醍醐味を強く実感しました。一方で、限られた時間の中で役割分担を進める難しさや、全体のバランスを取る調整の重要性も痛感しました。この経験から、建築プロジェクトでは多様な関係者がこだわりを発揮できる環境を整え、全体を最適化する調整役が不可欠であると考えます。そのため私は、発注者を支えながらも、設計者や施行者などの関係者の考えに寄り添いながら、プロジェクトを進行できる調整役としてCM職能を志望します。
好きな建築物、好きな街等の名称およびその理由を書いて下さい。
私が好きな建築は○○です。理由は、伝統的意匠と最新技術の融合が見事に実現されている点です。初めて訪れた際、唐破風屋根の優美な反りや蟇股に施された緻密な鳳凰の装飾に目を奪われました。壮大な屋根下空間と職人の卓越した細部の意匠が調和し、日本の伝統建築ならではの美しさに心打たれました。その後、この伝統的な意匠が数多の最新技術によって支えられていることを知り、より興味を持ちました。例えば、唐破風屋根と装飾はGRCという軽量素材を使用し、屋根全体を支えるキャンチレバー構造によって安定性が確保されています。これにより、伝統建築の意匠が、現代の耐久性や安全性に適応している点に感銘を受けました。現代技術の適応で最も驚いたことは、劇場全体を支える巨大な鉄骨メガトラス構造によって、無柱の劇場空間の上に超高層ビルが実現されている点です。この構造が劇場の機能と継続に必要な収益性を両立させる役割を果たしており、建築の経済的な持続可能性を考えるきっかけになりまた。また建築をなぜその形する必要があるのかを多角的な視点で捉える重要性を学びました。