一次面接
基本情報
場所 | web |
時間 | 約50分 |
社員数 | 1人 |
学生数 | 1人 |
結果通知時期 | |
結果通知方法 | リクルーターから電話 |
質問内容・回答
①自己紹介
現在、○○大学社会学部に在籍している○○と申します。大学では国際社会学のゼミに所属し、移民・難民問題について研究しています。また、2022年9月から2023年6月までイギリスの現地大学へ留学し、留学中には研究、異文化交流、旅行の3点に力を入れて取り組んできました。本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【深堀質問】
ゼミで行っている研究について深堀されました。
①なぜ社会学を学ぼうと思ったのか、
②現在研究している移民・難民問題はどうして興味を持ったのか、の2点を聞かれました。
【深堀質問への回答】
①はじめはジェンダー学を学ぼうと思って、社会学部への入学を決めました。それは、高校3年生の時に視聴した上野千鶴子教授のインタビューで、いまだに「ガラスの天井」と呼ばれる男女格差が存在することを知り、自分が一人の女性として日本社会で生きる中で、このような壁を切り崩すために現在の社会に存在するジェンダー問題を深く知りたいと思ったからです。また、自分の友人に身体の性別と精神の性別が異なる人がいて、彼が生きづらさを感じ苦悩していた様子を目の当たりにしていたので、このようにトランスジェンダーと呼ばれる人々が少しでも生きやすい世の中を作りたいと思ったのも、ジェンダー学を志した理由です。
②2016年のトランプ氏の大統領選勝利やイギリスのEU離脱など、私が中学/高校生になった頃に国際社会が大きく動いたことを鮮明に覚えていました。また、2年生の前期に受けた国際社会学の授業で、日本ではあまり存在を感じない移民や難民問題について詳しく学び、近年欧米諸国の中で隆盛を迎えている排外主義の主張や反移民運動について知りました。この2つが自分の中で結びつき、現代の国民国家に衝撃を与える移民・難民の存在について、もっと知りたいと思い、研究テーマとして選択しました。
②学生時代に力を入れたこと
留学生活の中で文化の違いを体感し、共生のために行動したことです。私は6人の留学生と共に、一つの寮に住んでいました。私は皆で共有するリビングキッチンの隣の部屋だったのですが、欧米系の同居人たちが毎晩のように友人を招き、10人規模でパーティーを開いて騒いでいました。そのため、私の勉強や睡眠が妨げられていました。何度かメッセージを送ったり、直接静かにしてほしいと頼みにいったのですが、あまり受け入れてもらえませんでした。そこで、なぜ彼らは毎晩パーティを開くのか、そしてなぜ私の不快感を理解することができないのかと考えました。すると、欧米系の人びとは夜にパーティを開いたり、友人を招く文化があるけれど、アジア出身の私たちにはそのような文化がないことに気が付きました。このことから、相手は私の文化を知らないかもしれないと思い至り、ある日文化の違いについて話し合ってみました。その結果、彼らは自分たちとアジア圏の文化が大きく異なることに気が付き、これまでの騒音について謝りました。そして、話し合いの結果週3日、友人を招く曜日を決めて、お互いの文化を尊重し合うことに合意しました。
【深堀質問】
①なぜ留学をしようと思ったのか
②どうしてイギリスを選んだのか
【深堀質問への回答】
①二つあります。一つ目は、英語で様々な国の人とコミュニケーションをとる祖父に憧れたからです。私の祖父は海外に縁のある仕事をしていました。ある日祖父の家で遊んでいると電話がかかってきて、祖父がいきなり英語を話し始めました。それを見てかっこいいと思い、私も将来は祖父のように英語を利用して多くの人と交流したいと思いました。二つ目は、異なる文化を体験したかったからです。大学で移民やグローバル化の勉強をしても、それまでの人生で海外に行ったことも無ければ移民の人と話したこともありませんでした。そのため、日本よりも人種的・民族的多様性のある国に住んで、多文化共生とはなんなのかを身をもって体験してみたいと思いました。
②英語力向上のために、英語を公用語とする国を探していました。その中で、イギリスについては高校の世界史で歴史を学んだということ、また、イギリスの歴史や文化に興味を持ったということから、イギリスを選択しました。さらに、リヴァプールを選んだ理由としては、日本人が少ないため、自分が日本人に頼ったり日本語を話す機会を強制的に減らし、英語力の向上に努めようと思ったからです。
③これまでで一番大変だったこと
高校の合唱部でパートリーダーを務めたときに、自分の欠点に真正面から向き合い、これを克服したことです。私は関東大会出場という部の目標を達成する為に全力を尽くしていました。しかし、厳しいパート指導のために1人の仲間が練習に来なくなり、顧問からリーダー失格と言われました。非常に落ち込みましたが、リーダーの責務を全うしたいと思った私は、先輩や同期、さらには後輩と顧問にまで、私のどのような点がリーダーとして不適切かをヒアリングして回りました。30人程に聞いた結果、私には傾聴力と指摘を吸収する力がないことが欠点だと判明しました。これを克服するために、毎日自分の指導について仲間からフィードバックをもらい、改善に取り組みました。これを繰り返した結果、パート練習の厳しく堅い雰囲気が改善され、練習に来なくなった仲間が戻ってきました。そして、引退するときには顧問から「あなたが一番成長したリーダーだ」とおっしゃっていただきました。
【深堀質問】
自分の欠点についてヒアリングするのは、つらくなかったですか?
【深堀質問への回答】
はい、確かに、自分の至らない点について正面から指摘されるのは、とても怖かったです。しかし、リーダーとして自分の役割を責任もって努めたい、そのためには自分の欠点を直さないとリーダーとして仲間や顧問から信頼されることはない、と考えたので、どれだけ耳の痛い言葉でも真摯に受け止めようと自分に言い聞かせました。
面接詳細情報
面接官の社員の特徴 | 人事 男性で30歳前後。オフィスカジュアル |
学生の服装 | ドレスコードフリーと記載があるが、スーツを着用して面接を受けました。 |
面接の雰囲気 | ある程度の緊張感がある雰囲気でした。面接官の方はビジネスライクな対応でしたが、自分が頑張って取り組んできた点や、自分の欠点を克服した点について力を入れて話すと、「とても頑張ったんですね」などと肯定的な言葉をかけてくださったため、そのような言葉によって自分の緊張の糸がわずかにゆるんだような気がしました。能面のような無表情というわけでもなく、こちらがにこやかに、笑顔で話せば、面接官の方もすこしは表情がゆるんだと感じました。 |
評価されたと感じたポイント | 聞かれたことに対して率直に、わかりやすく話すことができていれば問題はないと思います。話の流れを①タイトル(これから何について話すのか)、②導入や背景、③課題、④課題に対してどのようなアプローチを考え実行したのか、⑤結末や取り組みの所感、というように、わかりやすい構成にしたのも、話がつたわりやすかった要因だと思います。 また、面接官の方が笑顔を見せてくれなくとも、自分は常に明るい表情を保ち、はきはきと話したことで、肯定的な印象を与えることができた点もよかったのではないかと思います。 |
対策やアドバイス | ES含めて軸が一貫した受け答えを意識することがとても重要です。そのために、常に自己分析を行うことが必要だと思います。模擬面接や練習企業の面接で、自分が考えたことのない質問が飛んできたときは、面接後に必ず想定質問としてリストに含め、それに対する回答を考えておくことが大切です。 |