一次面接
基本情報
場所 | 品川の本社 |
時間 | 30分程度 |
社員数 | 2人 |
学生数 | 1人 |
結果通知時期 | 翌日 |
結果通知方法 | 電話 |
質問内容・回答
①自己紹介
本日はお時間いただきありがとうございます。〇〇より参りました〇〇〇〇と申します。私は現在固定席がなく座席選択が自由なオフィスにおいて、執務者がどのような場所を選択するのかという研究を行っています。人が快適に過ごす空間に関する知見を得る点は実務に直結すると考えております。また、現在まで16年間野球を継続していることで、周囲をよく見ているとの評価をよくいただきます。多くの人との協同作業が求められる総合職にて活かせる強みであると考えております。本日はよろしくお願いいたします。
②志望動機お願いします。
在来線、新幹線と公共性が高く日本の鉄道建築を代表する施設の保守・建設を通じて、駅の快適性向上に携わりたく志望いたします。駅は公共性が高く、安全性や環境配慮等の社会的要求と快適性を両立する必要があると考えます。そこで建築の知見をリニア駅の防火や耐火等安全面、新幹線アルミや鉄道林の建材利用に活用していきたく考えております。
また、インターンシップに参加した際には、日本の大動脈を支える使命感に加え、駅周辺開発や環境配慮等自分の信念を持つ社員の方の姿勢に惹かれました。御社で安全性や環境配慮と快適性を両立に建築の知見を活かし、三大都市圏の暮らしを施設面から支え、社会基盤発展に貢献したいという思いから強く志望させていただきます。
【深堀質問】
・なぜ鉄道業界か、中でもJR東海なのか。
・インターンシップに参加してみて、印象に残っている社員はいるか。
・リニア中央新幹線を作る意義はどういう点にあると理解しているか。
・現在の学問や研究の知識はどういうところで活用できるか。
・勤務地に関してはどのような理解か
・弊社含め志望順位を付けるとしたら、どのような順番か。第一志望か。
【深堀質問への回答】
・鉄道業界を選んだ理由に関しては、社会インフラの発展と快適性の両立が求められるフィールドが駅であったためです。この点が、環境配慮等の社会的要求と快適性の両立に建築の知見を活かすという私自身の軸と一致しました。御社を選んだ理由に関しては、2点あります。1点目は東名阪の三大都市圏が結ばれていることで、社会基盤の発展を図るにあたって事業の影響範囲は大きいためです。日本の顔となる駅も多く、社会的要求と快適性の両立を行う必要があると考えたためです。2点目はリニア中央新幹線という新たな事業に私自身の知見を活用できることです。リニアの駅はシールド等の面で特殊な配慮が必要であると認識しており、新規事業に携わる機会が得られる点が非常に興味深く感じています。
・新幹線アルミの建材利用に関わられていた○○様です。私自身建築環境に関する研究を行っているため、新幹線アルミを利用することでLCCO2を低減するという御社の唯一無二な取り組みは興味深く感じました。
・スーパーメガリージョンの形成と速達性の移管であると考えます。リニア中央新幹線を作ることにより、東京から名古屋までは現状の半分以下の所要時間となることから、三大都市圏の結びつきはより強固なものになると考えます。また、速達性の移管により、東海道新幹線の静岡県各駅への停車機会が増加することで、沿線開発により力を入れられると考えております。
・新幹線アルミの建材利用とリニアの駅設計であると考えます。建築環境を学んでいるため、建物のライフサイクルで環境負荷低減を図る視点や、シールドの設置等が考えられるリニアの駅設計において、安全性と快適性を追求する際に活かせる知見であると考えています。
・品川・名古屋・静岡・大阪で4:4:1:1の割合であり、総合職であれば2~3年に1回転勤を伴うと認識しております。(→今後リニア工事が進むと、長野や山梨も勤務地の対象となる可能性があるが、問題は無いか?→新幹線の利用に対する補助や各地に寮や社宅も完備されているため、問題はないと考えています。)
・JR東海 JR東日本 小田急 京王の順番である。御社が第一志望です。
③学生時代に力を入れたことについて改めて説明していただけますか。
エントリーシートの方に記載させていただいた、意匠・都市計画・環境設備の3人で行った学部4年の卒業設計です。大空間のホール設計の過程で、計画系と工学系での実現可能な建築規模に対する認識の違いにより、設計方針が纏まらない課題が生じた。そこで私はチームを纏める立場として、以下の対応を行いました。計画系の2名に対し、ホールの天井高や柱スパンについて雑誌等を通じた数理的な理解を促しました。計画系の学生にも馴染み深い雑誌の実例を用いて規模感を把握することで、設計の実現可能性が高まると考えたためです。一方工学系の私は、デザイン性と耐震性が両立した空間の実現に向け、柱に頼る既存の手法に留まらず、耐震性の良いシェル構造やトラス構造まで検討しました。結果は学科52チーム中2位であり、内部の柱が不要で耐震性も良いシェル構造を採用し、デザイン性と実現可能性の両立に成功したためと考えております。この経験から、考え方や専攻の違いによらず価値観を擦り合わせる努力の重要性を学びました。社内外多くの方と方針の一致が求められる施設系統において、この学びを実務に活用したいと考えております。
【深堀質問】
(チームプレーという点に関連して)総合職に求められる素質はなんだと思うか。
【深堀質問への回答】
総合職に求められるのは、技術的な知識と俯瞰的な視野であると考えている。建築担当であれば現場での施工に関する知識や関係各所との法令に関する知見をはじめ、幅広い知識が必要になると考えています。加えて、総合職には現場を取りまとめることが求められると認識していることから、問題発生が懸念される場所等を予め予測するといった俯瞰的な視野が求められると認識しています。
【深堀質問】
プロフェッショナル職との違いはなんだと思うか。
【深堀質問への回答】
プロフェッショナル職は確かな技術力をもってより現場に近い立場で業務に携わるものと認識しています。そのため、より深い技術に対する知識が必要なのではないかと考えています。
④最後に弊社が第一志望でよろしいですか。
はい、第一志望で間違いございません。社会的要求と快適性の両立に建築の知見を活かすという軸に最も一致しているのは御社であると考えております。
面接詳細情報
面接官の社員の特徴 | 施設系統の課長クラス。建築担当と土木担当1名ずつ。 |
面接官の印象 | 面接官はマイナス要素がないかを探しているような感じだった。 |
学生の服装 | |
面接の雰囲気 | 終始厳かな雰囲気であり、常に思考力が求められる面接であったと思う。 少しでも回答に違和感を感じるとつけこまれそうな印象であった。 |
評価されたと感じたポイント | 基本的にはESと齟齬が無いかを確認しながら進められる感触であったため、齟齬なく答えられた点は評価されたと感じている。また、時折思考力を必要とする質問もあったが、企業分析と自己分析を行っていたことで対処できたことも大きかったと思う。 |
対策やアドバイス | 面接慣れは必須であり、企業理解と自己分析は他企業よりももう一段階深めておく必要があると考える。施設系統であったため、鉄道に関する知識は無い方であったが、最近の新幹線の取組みやダイヤなど、最低限の理解は必要であると感じた。 |