◯あなたの人生で、チームで取り組み、成果を上げた経験について教えてください。
アルバイト先の居酒屋において初の月間黒字達成に挑戦した。
◯その取り組みを行うことになった背景や目的を教えてください。
所属するチェーン居酒屋店は開店以来5年連続の赤字であり、撤退候補店に指定されていた。アルバイトリーダーを務めていた私は新しい店長の着任とともに店舗の実情を知った。コロナ禍でも閉店しなかった店舗を失う危機感と同時に逆境への好奇心を覚え、黒字回復に挑戦したいと思った。黒字化のためにあらゆる経営課題があり、収入とコスト双方への対応が必要であったため店舗ミーティングを開催し店舗の方針を固めていった。
◯その取り組みを行う際にチームやあなた個人が定めた目標を教えてください。
店舗全体の目標は収入を増やすことで、最高700万円であった月間売上を1000万円に伸ばすことであった。その中でも営業時間の延長や人員の増大などの大規模な施策は店長の裁量によって行われた。そのため、アルバイトリーダーの私だからできることとして、組織内の改革によるコスト削減を目指した。食品廃棄量がエリア内で最も大きかったことに着目し、エリア最小を目指して80%削減することを個人の目標とした。
◯その取り組みを行う過程でどのような課題があり、解決のためにどんなアクションを行ったかを教えてください。
月に60万円の食品廃棄は、1「調理ミス」、2「使途不明」、3「賞味期限切れ」に分けることができた。その中で最も多くの割合を占めていた「調理ミス」に対して施策を行なった。これは主にピーク時に、対処できる限界を超えた焦りから食品を焦がしたり、落としたりすることで発生するものであった。そこで私はスタッフ一人ずつに対処可能な注文数を設定し、それを超えたときに1人助けを呼ぶというルールを作った。限界ではない時に助けを呼ぶ大学生や全く助けを呼ばない留学生の説得という新たな課題もあったが、普段のコミュニケーションを通して良好な関係を築いた。こうして組織内の風通しを良くして互いの主張を通しやすい環境を作った。
◯その取り組みの結果を教えてください。
5ヶ月で80%の廃棄量削減に成功し、6ヶ月での黒字達成に貢献した。この経験から、一人でできない時に周囲が助けることと、そのために普段から良好な関係の維持がチームのに不可欠であると学んだ。