専攻テーマを選んだ理由と、これまでにどんな学びがあったか教えてください。まだ決まっていない場合には最も力を入れて勉強した理由などについてお書きください。(200文字以内)
日本語教師の母親や留学生の友人から、外国人が日本で暮らす孤独や苦労を聞き、在留外国人が情報を得る上での障害を明らかにし、日本のメディアのあり方を見直したいと考えた。留学生に話を聞くと、テレビ番組からニュース情報を得ていること、病院や役所の手続きに最も苦労していること、大学の留学生向けの情報発信が不足していることなどを把握した。
中学、高校、大学における部活やサークル活動といった課外活動とその戦歴や成果を教えてください。(100文字以内)
高校時代、文化祭実行委員としてイベントを企画した。各部長が代表で戦うミニゲームが恒例だったが、毎年同じ内容だったため盛り上がりに欠けた。そこで新たな企画を考案、実行しイベントを成功させた。
最近読んだ本について、内容や学んだことなどを教えてください。(100文字以内)
英国で生活する著者が、人種や貧富の差が著しい中学校に通う息子の視点を通して、「多様性」について問う。多様性を認め合うとはどういうことか、理念でなく地に足のついた生活として捉えることができた。
最近印象に残った読売新聞の記事、でなぜその記事なのか理由を教えてください。(200文字以内)
衆院選が近づく中、地震と大雨で被災した能登地域で投票所の減少・投票時間の短縮が問題となっていることを報じた記事だ。「復興を担う候補を選びたいが、1票を投じるのも大変だ」という市政の素直な声が印象的だ。広い地域取材網を維持し、被災地を継続的に取材してきた貴紙だからこそ拾い上げられた声だと感じた。困りごとが大きく、政治に意見が反映されるべき人ほど、投票しづらい現状があるのではと気づきがあった。
読売新聞の記者として取り組みたいことは何ですか。(600文字以内)
社会的に力のない、声なき人の声を直接聞き、広く届けることだ。元々マイノリティ差別に関心を持ち学んでいたが、コロナ禍でオンライン講義や本を通しての学びが多かった中、関東大震災の朝鮮人虐殺について、虐殺の現場や追悼碑を実際に見に行き、在日コリアンの方の話を聞く授業があった。差別の実体験や当事者団体として活動にあたる思いを話す声に滲む、強い怒りが印象的だった。彼らの経験も感情も、直接話を聞くことでしか知れないため、現場に行くことの大切さを感じた。今はインターネットでなんでもすぐに調べられる時代だが、特にマイノリティに関する情報は、憶測や悪意、極端な意見に埋もれて正確な情報を見つけづらい。新聞という信頼性の高いマスメディアが正確な声を伝える必要があると考える。また、貴紙の記者の方々が、取材相手と丁寧に向き合い「人と人との関係」を構築していることに感銘を受け、目指すべき記者像を見つけた。人と丁寧に向き合うことを大切に、社会で埋もれている小さな声を取材したい。取材で得た正確かつ感情のこもった声と背景問題を、貴紙の広い読者層に分かりやすく伝えることを目指す。問題の世間的な認知度を高め、自分事として捉え考えてもらうことが、問題の抜本的解決に繋がると考える。
あなたが読売新聞の新人として地方支局に配属されたら、どんなテーマに取り組んで記事を書いてみたいですか。(400文字以内)
地方における外国人住民の受け入れについて取り組みたい。特に取材したいテーマが二つある。一つは、在留外国人の日本語教育の課題だ。現在地元の国際支援団体で、外国にルーツを持つ子供達に日本語を教えるボランティアをしている。公立学校は多文化教育に追いついていないのが現状だ。子供達の多くは日本語を流暢に話せないため、学校に馴染めず教室では大人しい。日本語学校や日本語教室の数には地域差があり、それを補うため各地域が試行錯誤をしている。もう一つは外国人住民増加による地域のハードルだ。地方における働き手が不足する中で、外国人材の活用は急務と言われる一方、文化の違いによる地域トラブルが頻発している。住民間では外国人が増えてきたことに対して否定的な声も根強く、双方の声を報じることで多文化共生の道を探っていきたい。