26年卒
男性
- 法政大学
ES情報
困難を乗り越えたエピソードについて教えてください。
〇〇ゼミに所属し、研究テーマとして「まちづくりの背景と現代における課題」を5名で3ヶ月にわたり調査した際、前例がなかった現地調査及び町役場の方への取材を実行した経験がある。研究対象は「美の条例」を制定し、まちづくりの成功例とされる神奈川県〇〇町とした。インターネットや文献調査のみでは、実情や住民の生の声を理解することは難しいと考え、現地調査及び町役場の方への取材を提案したが、メンバーが消極的であるという問題があった。問題解決のため、まずは一人一人と個別に対話を重ねた。対話の結果、取材の進め方や質問内容に対する不安、金銭的・時間的な負担が懸念として挙がった。その懸念に対し、教授と取材リハーサルを実施することや車をシェアして交通費を抑えること等の具体的な対策を提示した。その結果、5名全員の合意と教授の協力を得て、提案が実現でき、まちの現状や価値観についてのお話や住民の方々の意見を伺うことができた。
この経験を通じて、一人一人の声に耳を傾け、共感する中で真の課題を見出し、具体的な対策を考える過程にやりがいを感じた。このアプローチと姿勢は、貴社のSE職において活かせると考える。
志望動機について教えてください。
貴社の中央官庁ソリューション事業部で「社会課題の解決に貢献したい」と考え、志望する。これは北海道夕張市(高齢化率54%)で、少子高齢化による衰退を体験し、問題意識を持ったことに起因する。日本全体でも今後、65歳以上の人口が約40%に達すると予測されており、夕張市の現状は全国の未来を象徴している。このような課題に対し、全国規模で影響を与えられる貴社の事業部で取り組みたいと考えている。貴社は社会インフラ関連の豊富な実績と中央官庁との強い結びつき、幅広い技術力を有している。例えば、マイナポイント申請の仕組み構築化、指紋と顔の照合技術の世界的な優位性等のお話を伺ったが、特に印象的だったことは、運転免許証や健康保険証といった重要な身分証明証の情報をマイナンバーカードに紐づける事業だ。また、生体認証技術の高い精度と信頼性を活かし、医療、介護、警察等、社会の重要な分野で強みを発揮されていることにも魅力を感じた。
以上のような貴社の強みやマイナンバーカードの可能性を活かすことで少子高齢化に全国規模でアプローチでき、「社会課題の解決に貢献したい」という思いを実現できると考える。
ICTを活用してどのような社会を実現したいか教えてください。
「マイナンバーカードのみで日常生活が送れる社会」を実現したい。本構想に至ったきっかけは、日常生活での身分証明書・診察券・キャッシュカード等の煩雑な管理や、現行マイナンバー制度の限定的な活用に課題を感じたことだ。そしてインターンシップに参加した際のインドの成功事例の説明や、社員の方との面談を通して包括的なデジタルIDシステムの可能性を確信した。本構想の実現に対する主な課題は、「紛失・情報漏洩・情報改ざん」のリスクだ。まず、紛失リスクに対しては、マイナンバーカードの電子化ひいてはマイクロチップ化が解決策に成り得る。情報漏洩リスクに対しては、マルチモーダル生体認証技術や各機関で情報を分散管理することを考えている。また、情報改ざんリスクに対しては、ブロックチェーン技術を活用することで各情報の安全性を確保できる。本構想の実現によって、市民は複数のカード類を持ち歩く必要がなくなり、行政手続き(住民票の交付、納税等)や金融取引がワンストップで完結する。行政機関にとっては、事務処理の効率化が図れる。さらに、医療・介護・金融等、分野を越えたデータ連携により、より質の高い公共サービスの提供が可能となる。